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Q.審美治療と矯正治療の違いについて?

Ans.患者様が矯正治療を望む最大の理由は、見た目の歯並びをきれいにしたいということなので、前歯だけをきれいにできればいいと考えるのは当然のことだと思います。

審美治療と割り切って考えれば、前歯だけをきれいにする矯正治療も可能です。

しかし、前歯というのは、不正な奥歯の噛み合わせの結果として見た目がガタガタに悪くなっていることなのですから、奥歯をきちんと治した方が前歯も安定して、後戻りの可能性も少なくなります。

審美治療として、歯を抜いたり削ったりすれば、見た目はきれいになりますし、歯が動いて戻る心配もないので、ワイヤーを使わない前歯だけの治療を希望される場合、矯正治療よりも歯を削って直す審美治療方法のほうが主流になっています。

しかし、奥歯の噛み合わせが悪いために結果として前歯が乱れているのですから、奥歯の正しい噛み合わせを作り、顎を正しい位置に安定させることこそ医療サイドとしては大切なことと考えています。

家が傾いているのに外観だけをきれいにしても、あまり意味のあることとは思えませんよね。

“急がば回れ”といいますが、短期のスパンで見れば、前歯だけの治療や、削ったり抜いてブリッジにする治療の方が早く治療が終わりますから、患者様には喜ばれます。

しかし、10年、20年と長い目で人生を見ていくのであれば、正しい噛み合わせを作ることによって体調もよくなり、治療後の後戻りもなく、前歯もきれいになる、きちんとした矯正治療の方がいいと思います。

人間には、さまざまな価値観がありますので、患者様の希望を第一優先し、それぞれの治療のメリットとデメリットを十分理解してもらって患者様に最終決定してもらうべきだと思っていますので、どの治療を行う場合も、医師は中立の立場で、患者様に自分の知識を知らせていくべきだと思います。