南青山デンタルクリニック

矯正治療のトラブル&デメリット03



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Q.矯正治療によって思い通りの歯並びになれますか?


Ans.患者さんの中には、たまに、芸能人の○×さんと全く同じ歯並びにして下さいと言う方がいますが、歯の大きさや、顎の骨などの関係で、他の人と全く同じ歯並びにすることは不可能な場合がほとんどです。

 「十人十色」と言いますが、歯並びも人によって美しさに違いがあります。美容整形治療で全員が松島奈々子さんになることは無理なのと同じで、その人の骨格に合った美しい歯並びというものがあるのです。

 それが他の人から見て違和感があったり問題があるようでしたら困りますが、患者さんの強い思い込みだけで、絶対に○×さんのような歯並びにしたいという人は、矯正治療をすることを考え直された方が懸命だと思います。そういう誤解を持って治療を行うと、治療後にトラブルになって歯科医も患者さんも不幸になってしまいます。

 患者さんの要求や希望に最大限こたえられる努力をすることは大切なことですが、患者さんの要求ばかりを優先させて、見た目の歯並びのことのみを考えて治療を行い、矯正治療後に逆に体調が悪くなるようでは、医療従事者として何のために治療を行なったのかがわからなくなってしまいます。

 患者さんの声には謙虚に耳を傾け、体に悪影響の出る限界線では、医師としてき然として、無理だということを説明することが大切だと思います。

 患者さんも、遠慮することなく自分の希望を伝えることは大切なことですが、可能なことと不可能なことの識別を、治療前にはっきりさせておいたほうが、歯科医と患者さん両方にとって幸せなことだと思います。



Q.矯正を始めて歯がしみるのですが


Ans.矯正治療を始めると患者さんの多くは歯ブラシをしづらくなるので、虫歯になるのではないかと心配されています。そんな時に歯がしみてくるとやっぱり虫歯になってしまったと感じてしまうみたいです。しかし歯がしみると感じるほとんどの場合は虫歯ではなく知覚過敏という症状なのです。“知覚過敏”という言葉は、テレビコマーシャルでの宣伝によって、患者さんからも日常語として使われ始めているように思います。

 この知覚過敏は矯正治療と関係なく、歯ぐきがやせてくると歯の根の部分が外にさらされると歯がしみてくるので、多くの人が知覚過敏の経験があるはずです。それがなぜ矯正治療を始めると知覚過敏を感じる人が増えてくるのでしょうか?知覚過敏になりやすい人は、噛み合わせが悪くて、特定の歯にだけ力が集中して、その歯の歯ぐきがやせたり、歯の根の部分がえぐれる人と歯周病で歯ぐきがやせてくる人が一番知覚過敏になりやすいのです。矯正治療をする人は噛み合わせも悪いので、歯の根元が外にさらされている人も多く、矯正治療中は歯をグラグラにする為に歯周病と同じ状態になるため、どうしても治療中に知覚過敏で歯がしみてくるのです。しかし虫歯な訳ではないので、知覚過敏の治療方法と同様にフッ素ジェルを使えば1週間もしないうちに症状は消えてくるのです。ですから矯正治療中にしみる場合は殆どの場合知覚過敏症なので、虫歯だと心配することはありません。



Q.矯正治療途中に転勤があったり結婚があったり、不測の出来事があった場合はどうするのですか?


Ans.治療前にそういうことがわかっている場合は、私の診断する治療期間と、そのイベントの時期を考えて相談しますが、急に転勤などが決まった場合は、いろいろな問題が生じてきます。

 まず、転勤先で、それまでに受けていた治療方法や噛み合わせの考え方が同じ歯科医院を捜さなければなりません。

 厳密に言いますと、今まで述べてきたように、先生によって考え方がそれぞれ違いますので、治療途中で来院されるのは、新しい先生にとってはいろいろな意味でプレッシャーになってきます。

 また、料金設定というのは、治療開始から終了までを考えて設定しています。便宜的に初めにいくらで、調整料金がいくらでと言う風に分けているところが多いのですが、途中で転院される場合に、次の医院で同じような料金設定にしてくれることは、まず無いと思います。

 と言いますのも、初めの頃の治療の方が簡単で、終盤の、正しい噛み合わせを作っていく作業の方が断然難しいからです。

 従って、一見の歯科医院で矯正治療を終了する場合よりも、転勤などで二件の歯科医院にまたがる方が、患者さんの負担が増える場合が多いと思います。

 次に矯正治療途中の結婚式ですが、原則的には、治療開始から終了まで、矯正装置は外せません。

 矯正装置は、一度外してしまいますと、次に同じブラケット(歯に装着する物)を使用して装着してもかなり外れやすくなってしまいますし、それまで矯正治療で歯を動かすのに少しずつ少しずつ時間をかけてきたのに、いったん矯正装置をはずしてしまうと、元に戻るのはその何倍も早いのです。

 そして、矯正治療中に歯を動かしている時には、歯はグラグラしていますが、ワイヤーで結ばれている為に痛みを感じませんが、それらを外して、1本1本の歯にしてしまうと、と、噛んだ時に歯が動きますので、とても痛いのです。

 これらのデメリットを受け入れてもらえるのならば、途中で矯正装置を外すことは可能ですが、出来るだけ外さないようには勧めています。


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