長年、矯正治療というのは、子供の為の治療であるとか、一部の人だけがする敷居の高い治療だと考えられてきましたが、近年は日本でも欧米並みに矯正治療経験者が増えてきました。
矯正治療をする人と、矯正治療を行うドクターの増加で治療代も年々安くなり(それでもまだ高額ですけど・・・)、矯正治療に対する敷居はさらに低くなってきました。
一方、矯正治療を行う歯科医院が増え、クリニック間での患者さんの奪い合いも激しくなり、患者さんの立場としても、どのクリニックを選んでよいのか、とてもわかりにくい時代になってきました。
歯列矯正治療が多くの方々に受け入れられ、喜ばれる人が増えるのと同様に、歯列矯正治療に伴うトラブルが増加していることは非常に残念なことです。
歯科医師過剰時代に伴い、患者さんの争奪戦が激しくなる今、トラブルを未然に防ぐ意味で、患者さんにも冷静な見方をしてもらうために、あえて矯正治療に伴うデメリットを正直にお伝えいたします。
トラブルを防ぐ為には、メリット以上にデメリットも十分把握された上で慎重に治療する医院を決断されることをお勧めいたします。
当クリニックで行なう非抜歯矯正治療は約1年で治療が終了しますが、一般的な矯正治療では2〜3年の治療期間がかかり、それがさらに長引くことによるトラブルをよく耳にします。
テレビの対談番組で当時矯正治療をしていた作家の林真理子さんが治療期間は3年位と言われたのに5年もかかったと述べられていました。
矯正の治療期間は厳密に何ヶ月と断言することは難しいにしても、患者さんとしても治療後の予定があることと思いますので、治療前にある程度は、はっきりしておかれることをお勧めします。
ほとんどの患者さんは歯を抜かないでする矯正治療を望まれていますが、一旦は歯を抜かない約束で矯正治療を進めておきながら、治療途中で「やっぱり歯を抜かないと治療できないですね」とか「歯を抜かないと出っ歯になりますけどよろしいですか」と言われて、当クリニックに転院してこられる患者さんが後を立ちません。
「ホームページでは歯を抜かない矯正を勧めておきながら治療相談に行くと、結局抜歯矯正を勧められた」という苦情も多く耳にします。
治療相談だけなら被害も少ないでしょうが、一旦治療を始めてから、転院ということになると必ずトラブルになりますので、「歯を抜かないで矯正したい」ということを譲れない場合は治療前にその旨をしっかり告げられておくことをお勧めします。
矯正治療は保険が適用されない為に高額な治療になってしまいます。その料金体系もクリニックによって違っていて、特にトータルの金額が分かりにくい場合には、「言った、聞いていない」というトラブルになりやすくなります。
特に月々の調整料金がかかる医院では、患者さんの立場からしますと、「わざと治療期間を延ばして、治療費を高くしようとしているのではないか」と疑心暗鬼になってしまうと、ドクターと患者さんの信頼関係も崩れて泥沼の関係にもなりかねません。
治療する歯科医院としても治療費を高く感じて欲しくないので、できるだけ治療費を分けて料金説明をしたいのです。この両者の立場の違いが後々、誤解を生じやすくするのです。
治療前にトータルでの治療金額をはっきりしておくことが金銭トラブルを防ぐ最善策になります。
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