Ans.人の気持ちはちょっとしたことで変わりますし、三日坊主というように、途中でやる気がなくなってしまうこともあります。
しかし、矯正治療の場合は、途中でやめたら、それまでの時間も費用も全て無駄になってしまうのです。
全て終了していい噛み合わせになるか、元のように戻ってしまうかの二通りしかありません。
三ヶ月治療したから三ヵ月分だけきれいになる、ということはないのです。オール・オア・ナッシングなのです。
大人が自分の意志で決断して矯正治療を始めた場合は途中でやめる人はいませんが、親が治療を希望して強制的に子供に治療をさせる場合は、子供が途中で嫌になってしまうこともあり、最後まで治療するためにいろいろ説得しながら治療を続けていくのが大変な場合もあります。
子供の時に矯正治療を行なうのは、顎や体の成長を利用できる点は利点なのですが、自分の意志で治療したいという気持ちが弱いのは、最大の欠点になります。
また、結婚式やその他のイベントで、一時的にでも途中で矯正装置を外すということは不可能ではないのですが、いろいろな意味で無駄が増えてきますので、そういうイベントに治療が間に合いそうもない時は、イベントを終えてからスタートする方が賢明だと思います。
矯正治療終了後に患者さんに感想を聞くと、「すごく大変だった」という人もいれば「思ったほど大変ではなかった」という人もいるので、必要以上に心配することはないと思いますが、心掛けとして、大変な治療を一年近くするのだという覚悟をある程度しておくことが大切です。
Ans.せっかく歯並びはきれいになったのに、矯正治療が終了したら虫歯だらけになってしまったのでは、何のために矯正治療をしたのか分からなくなってしまいます。
大人の場合、歯の成長は完成されていますので、エナメル質が十分残っている人は、虫歯の心配はほとんどありません。が、子供の場合は歯がまだ成長途中で柔らかいため、虫歯には十分に気をつけないといけません。
人間の体は、口の中に異物があると唾液が多く出るようにできていますので、矯正期間中は、治療の器具が口に入っているので、唾液が増え、口の中が酸性になりにくいというメリットはありますが、気をつけて歯を磨かなければならないことに変わりはありません。
注意して欲しい項目をいくつかあげてみましょう。
どうしても矯正装置が邪魔をして、完全に汚れを取り除くことは難しいので、小さい歯ブラシを使うことによってより隅々まできれいにするようにしてもらいます。
デンタルフロスを使っている人の方が多いと思いますが、矯正治療中は歯が動いているために、歯と歯の間にすき間ができているので、デンタルフロスよりも歯間ブラシの方が使いやすいと思います。普段は頬の側から使用するものですが、矯正装置で入れにくい箇所は、歯の内側からでも入りますので、入れやすいほうから使用してください。
どんなに気をつけて磨いても、矯正装置やワイヤーなどが邪魔をして、完全に汚れを取り除くことは無理なので、虫歯になりやすい人にはフッ素ジェルを使ってもらい、歯肉炎や歯周炎になりやすい人には、クロルヘキシジンを使ってもらうと効果的です。
普段、矯正装置がついていない人に対しては、あくまで、歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスといった物理的に汚れを取り除く手段に重点をおいて指導しています。
しかし矯正治療中の患者さんには、補助的な手段として、フッ素ジェルやクロルヘキシジンを使っていただくことによって、歯ブラシなどで取り除けなかった細菌を減らす努力をしてもらっています。
Ans.顔が左右非対称になったり、ゆがんだりする最大の原因は、噛み合わせが左右均等になっていないために、左右の筋肉の収縮率に差が出ることにあるのです。
顎が右に強く引っ張られる噛み合わせの人は顔が右にゆがみますし、左に引っ張られる人はその逆になります。
出っ歯の人は、顎が小さく見え、二重顎のように見られやすいですし、受け口の人は顎がしゃくれた口元になってきます。
子供時代から成長期に悪い噛み合わせが続き、顎や頭蓋の骨の成長が間違った方向に促進されたり、抑制されたりしている場合には、大人になってから骨を削ったりする美容整形的な外科手術が必要になります。
しかし、正しい噛み合わせを作り、左右、前後の筋肉の収縮率を同じにすることと、ストレッチのような顎の運動を併用することによって、ほぼ対称的な顔に戻るのです。
口のまわり、顎のまわりの筋肉の運動を正しくすることによって、口元のみならず、顔のゆがみや輪郭もまっすぐに戻ってくるのです。
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