南青山デンタルクリニック

矯正治療Q&A03



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Q.悪い歯並びにはどんなタイプがありますか?


 Ans.一口に歯並びが悪いといっても、外見上悪いタイプと、一見きれいに見えるのに、噛み合せ的に悪いタイプがありますが、ここでは、外見的で判断できるタイプを列挙していきましょう。

1.出っ歯(上顎前突)

明石家さんまや久本雅美さんなどがこのタイプで、上の前歯が下の前歯より大きく前に出ている歯並びのことです。

2.受け口(下顎前突)

巨人の松井選手、アントニオ猪木さん、ヤクルトの石井選手などがこのタイプで、下の前歯が上の前歯より前に出ている歯並びです。顎がしゃくれているように見える人はこのタイプです。このタイプの人のしゃべり方は独特で、あまり口を開けずにしゃべるので、私には声を聞いただけで受け口だとわかってしまいます。

3.乱ぐい歯(叢生)

歯がデコボコしていて、八重歯などになったりしている歯並びで、矯正治療を受けに来院されるタイプでは最も多いのがこのタイプの患者さんです。

4.オープンバイト(開咬)

奥歯で噛んでも前歯が閉じないで、隙間のある噛み合わせのことです。このタイプの人は、発音時に息がもれるため、「サ行」などに発音障害が生じます。

5.顎偏位

下額が左右にズレることにより、上下の歯の中心がズレて合わなくてなってきます。これは、下額が左右のズレた位置で奥歯が噛み合っているために生じます。このタイプの人は、片方でしか噛めないとか、片方だけ頭痛や肩こりが激しいということがよく生じます。

6.ディープバイト(低位咬合)

奥歯で噛んだ時に、下の前歯が上の前歯によって半分近く隠れてしまうような噛み合わせのことです。下の歯が完全に隠れている人もいて、下の歯の隠れ方が多い人ほど問題があります。


 これらの分類は、読者に分かりやすくするために便宜的に分けていますが、実際にはこれらのいくつかが重複していたりすることが多く、また、外見上はほとんど問題ないのに、よく調べてみると、噛み合わせに問題があることもよくあるのです。

 そのため、ある歯科医院では「きれいな歯並びですね」と言われたのに、他の歯科医院では「噛み合わせに問題がありますね」と言われることが生じるのです。

 外見上でのみ判断してしまう歯科医院も多く、機能的な面での診断を下せる訓練を受けていないので、正しい噛み合わせと見た目の歯並びを混同してしまう結果を招いてしますのだと思います。



Q.矯正治療は痛いですか?


 Ans.矯正のワイヤーを通じて歯に力を加えれば、歯と顎の骨の間にある、クッションの動きをする歯根膜を圧迫することにより、歯根膜炎という炎症状態になり、痛みが生じます。

 この痛みには個人差があるので「すごく痛い」と感じる人もいれば、「軽い違和感程度」と感じる人もいます。闘値といって、痛みを感じる値には個人差があるのと、歯の初めの状態はそれぞれ違うので、人によって感じ方が違ってくるのです。

 一般的には、治療した日から二、三日は、違和感や痛みがある方が多く、それ以後次の治療までの間は普通に生活できます。

 一番大変なのは、初めて矯正装置をつけてから一週間は、何を食べてもと言いますか、互いの歯が触れただけで、石を噛んだ時のように感じてしまうことです。

 正常な時は、噛む方向にだけ力が加わっていたのが、矯正装置をつけて歯に力を加えることによって噛む方向以外にも力が加わるために、歯が触れただけで痛くなるのです。

 これは、新しい方向に力をかける時、それまでゼロだった力が一に変わるときに感じることですが、一から二や三になる時には、初めのように痛みを感じることはありません。何事も初めの一歩が一番大変なのです。

 終わりが近づくにつれて、歯を動かす量も減ってくるために痛みや違和感もほとんどなくなってきます。

 痛いといっても歯と歯が触れたときだけですし、歯を抜いたり、歯の神経をとる時のような持続的な痛みではないですから、必要以上の心配はいりません。



Q.矯正器具の名前と使い方を説明して下さい


 Ans.ワイヤー(主線)・・・ワイヤーには、初期頃(○日〜三ヶ月目)に装着する物で、形状記憶合金のものを含め、切断するとその形が丸いラウンドワイヤーと、後半期に使用し、矯正治療のメインになる切断面が長方形のレクタングルワイヤーがあります。ラウンドワイヤーの働きとしては、前後、左右へ平面的に歯を動かす働きをします。このワイヤーだけで、ぱっと見の歯並びは結構きれいになるものなのです。

 レクタングルワイヤーでは、三次元的に、上下も含めて立体的に歯を動かしていきます。平面的に見た目がきれいになっても、上下の噛み合わせが一致していなかったり、顎のまわりの筋肉の運動と合っていなければ、歯はただの飾り物になってしまうので、このレクタングルワイヤーが矯正治療の主役なのです。

 ブラケット・・・なぜかわかりませんが、患者さんはこの装置のことをブリッジと間違えて呼ぶ人が多いです。

 ブラケットの真ん中には、ワイヤーより少しだけ大きいスペースの溝があります。ここにワイヤーを入れて歯を動かしていくのです。

 ブラケットの溝がワイヤーより少しだけ大きいのは、多少の遊びがないと歯が思ったり極端に動きすぎてしまったり、それに伴って多くの痛みを発する原因になったりして、治療にいろいろ問題が出てくるためです。

 ブラケットの種類には、金属の物、セラミック製の物、レジン製の物などがあります。外見の問題を除けば、金属製のブラケットが、強度、接着力、ワイヤーとの摩擦関係など、全てにおいて優れています。

 バンドのブラケット・・・矯正治療を始める前に金属やセラミックの被せ歯が入っている歯や、一番奥の歯で、ブラケットが外れたら困る箇所にバンドのブラケットを装着します。

 バンドの場合、まず外れることがないので、以前は全ての歯にバンドのブラケットをつけて治療をしていた時代がありましたが、歯に使う接着剤の飛躍的な進歩によって、今はなるべくバンドのブラケットを使うことは避けられ、限られた歯にだけ使用し、極力普通のブラケットを使って矯正治療をするようになっています。


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