南青山デンタルクリニック

噛み合わせ治療Q&A03



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咀嚼システム


 筋肉には、意識して動かす筋肉と、無意識で動いている筋肉があります。

 心臓や肺など、生きた瞬間から死ぬまで本人の意識とは関係なく動き続けます。スポーツなどで、飛んだりはねたりする時に動く筋肉は、自分の意識で脳からの指令によって筋肉が動き始めるのです。

 食事も、一旦口に食べ物が入ったらモノを噛み砕き、飲みこむまで、自分でこれぐらいの大きさになったからもう少し噛もうとか、もうそろそろ飲み込もうとか意識するものではないですよね。

 食べ物が飲み込まれるまでの運動が、一連の咀嚼運動として存在しているのです。

 その時に正しい噛み合わせの人は、アゴの動きと筋肉の動きが一致していて体に無理がかからないが、悪い噛み合わせの人は、歯が触れる瞬間にアゴがズレ込むのを体が覚え込み、不自然な動きが咀嚼という一連の動きの中に組み込まれ、筋肉に過度の負担をかけることになってしまうのです。

 片足だけにゲタをはいて歩いたり、走ったりすると、はじめの数歩は違和感を感じますが、それが習慣になれば、それが普通になり、それで生活できるものなのです。

 しかし、そういう悪い習慣が長く続くことによって、足の関節や体に多大な悪影響を及ぼすことになってしまうのと似ています。



どうしても治らない患者さんもいる


 多くの歯医者が、顎関節症の患者さんの治療を嫌がる背景には、大きく分けて2つの理由がある。

 1つめは、噛み合わせ治療が、分かっていない事が多い難しい治療であることである。2つめは、長年の噛み合わせ不良のために、常に噛み合わせばかり考えていたり、歯科医院を転々としていたりして、患者さんが一種のノイローゼのようになっているから歯科医が正しい治療をしても何かあるとすぐに、噛み合わせが狂ったと、必要以上に神経質になってしまう人がいるからだ。

 そういう患者さんは、長い間に、いろんな歯医者でいろんな治療の説明を受けてきて患者さん自身が自分で治療方法を指示してくる人も少なくない。

 歯医者の方も、治療法方に自信がないから、患者さんの言われるままに治療していき、いい結果が出ないと患者さんの言われるままに永遠に振り回される事になってしまうのだ。

 こういうノイローゼ気味で、精神的に病んでいて、治療に不信感をもっている人の治療は難しい。精神状態が安定していないので、とにかくイライラしていて、人の揚げ足を取ることばかり言ってきたりする。このタイプの患者さんに困らされた経験を持つ歯医者は、2度と同じような嫌な思いをしたくないので、噛み合わせの治療を避けてしまうようになってくるのです。

 もちろん、患者さんの言い分が正しくて、歯科医の治療が未熟な場合もあります。

 私の医院では、私の著書を読まれて、遠方からも多くの患者さんが来院されるため、様々な患者さんがいらっしゃいます。

 その中には、前の医院で体調不良を訴えつづけると、「お前は疫病神だ」「これ以上どうしろというんだ」と、歯医者の方が逆切れしてさじを投げられた人もいました。

 以前の噛み合わせ治療が、明らかに問題がある場合などは、当クリニックの治療で改善して喜ばれますが、治療の如何に問題がある場合などは、当クリニックの治療でどんな治療をしても治すことは出来ないので、治療に手をつけないようにしています。

 このメルマガは、歯科医師の方も多く読まれているみたいなので、こういう精神的に問題がある人に見られる傾向をお教えしておきます。

 しかし、歯科医の治療方法に問題があるのか、噛み合わせとは無関係な問題なのか、患者さんに精神的な問題があるのかは、性格に判断する事はとても難しい事です。


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