A.子供の場合は、多少噛み合わせに問題があっても、骨などの成長によって補ってくれることがありますが、大人は骨などの成長が期待できないので、子供よりも慎重に噛み合わせを作っていかないと、顎関節症の症状が発症しやすくなります。
Ans.まずは、乳歯を子供の歯だと軽視しないで、それぞれの乳歯の役目を十分に全うさせるために大切に長持ちさせることです。
乳歯は、大人の歯に比べて五、六倍も柔らかく、顎や顎関節の成長の邪魔をしないように、凹凸がなく平らになっています。
乳歯だからといって、その歯の寿命よりも早く抜歯することになってしまうと、その後ろの歯が前方に傾いてしまい、永久歯が正しい位置に生えてこようとするのを邪魔することになってしまうのです。
次に、顎と顎関節を十分発達させるためには、よく噛んで、よく運動しないといけません。
よく噛むことによって、顎の骨の血流を良くして、顎の成長を促進します。
そして、よく運動することによって、力を出す時に歯を食いしばるので、同様に顎の血流を促進するのです。
それに、よく運動して筋肉を鍛えることによって、万が一噛み合わせに問題が生じても、多少の顎のズレぐらいでは体の骨のゆがみを伴なわない、丈夫な筋肉を子供の時に培っておかないといけないのです。
いくら食べ物でカルシウムを取ったりしても、運動して筋肉と骨を鍛えなければ、カルシウムの吸収は十分にされないので、骨の育ちも悪くなってしまうのです。
顎が十分に発達しなければ、歯の生えてくるスペースが足りなくなり、必ず歯並びは悪くなってしまいます。
Ans.頭を良くする食べ物や頭を良くする音楽などいろいろなものがありますが、正しい噛み合わせを作り出すことが、最も効果のあることだと思います。
歯の根元と顎の骨の間には、歯根膜といって脳とつながっているセンサーのようなものが存在し、噛むたびに脳細胞に刺激を加えることができるので、よく噛まない子供は、脳細胞が十分発達しないのです。
この説は動物実験でも証明されていて、ネズミを迷路の箱に入れてゴールに餌を置いた時、歯を抜いて育てたネズミだけが何度やってもゴールにたどりつけなかったのです。
また、水の中にネズミをはなした時、歯を抜いて育てたネズミだけが岸へたどりつけなかったのです。
同様な実験で、歯を抜いて育てた子ザルは何度やっても木に登れなかったというように、歯がなくなると脳細胞は活性化されなくなってしまうのです。
「よく遊び、よく学べ」ということわざは、遊ぶことによって筋肉がつき、噛む力も強くなって、自然に脳にも刺激がいくことを昔の人が実感として感じていたことを表しているのかもしれませんね。
脳細胞に刺激を与えるということは、子供の時にだけ関係するわけではありません。年老いてからも、入れ歯で歯のない人に痴呆症の人が多く、自分の歯で噛める人には圧倒的に痴呆症の人が少ないのです。
Ans.何らかの原因で子供の成長期に噛み合わせが悪くなると、骨に伝わる力の方向が変化してきます。
その力の伝わる方向と大きさで、骨の成長が変化してくるのです。
顔や頭部の骨は、遺伝的な因子によってのみ決定されると思っている人が多いですが、噛み合わせが悪いために力の伝わる方向が間違ってくると、骨も正しい成長をしなくなり、頭の骨もゆがんでくるのです。
遺伝的要素も確かに大きいですが、子供の時に噛み合わせに問題があり、下顎の成長方向や成長の程度に異常な発達をしてくると、親は普通の顎や噛み合わせなのに、子供は受け口になったり、出っ歯になったりするのです。
ですから、親が出っ歯だとか受け口だからといって、子供も同じようになるという心配は必要ありません。正しい噛み合わせを管理していけば、正常な骨格を保てるのです。
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