それらの習慣について解説してみましょう。
赤ちゃんは、生後まもなくは指を吸い始めても、遅くても3〜4歳ぐらいには自然に吸わなくなるのが理想です。
それがいつまでも指しゃぶりをしていると、前歯が前方へと押し出されて、奥歯で噛んでも前歯が開いてしまう開口になったり、出っ歯になってしまうのです。
最近の子供の7〜8割は鼻で呼吸ができず、口呼吸をしているという驚くべきデータがあります。
これは噛み合わせが悪いから口呼吸をするのか、口呼吸をするから噛み合わせが悪くなるのか定かではないですが、口呼吸と歯並びにも密接な関係があるのです。
口で呼吸するためには、常時口が開いている状態になって口唇の筋肉が緊張しない状態が続くと、前歯は正しい位置で安定しないで、舌の圧力の方が勝ってしまい、前歯が前方に移動しやすくなってしまうのです。
2の口呼吸とも関係しますが、舌を前歯の間に出す癖のある人は、舌の力で前歯が開いてしまい、開口になってしまうのです。
この、舌突出癖のある人は、必ず開口になりますが、これも開口の人が息が漏れないように、舌を前に出してコントロールしているのか、そういう癖があるから開口になるのかは、定かではありません。
その他、下唇を噛む咬唇癖や、爪を噛む咬爪癖も噛み合わせに悪影響が出てきます。
Ans.私が学生の頃、歯並びが悪くなるのは、遺伝的要因が大きいというふうに習いました。
今でも、矯正専門医の多くは遺伝から歯並びが悪くなってくると考えている人が多いです。
しかし私は臨床経験を通じて、遺伝的要因以上に、噛まないという環境から後天的に歯並びが悪くなる場合も多いと考えています。
歯というものは、生えるスペースがきちんとあればきれいに並ぶものですし、十分によく噛む環境で生活していれば噛み合わせ的にも正しい咬合が作られていきます。
遺伝的要因が大きいとすれば、生まれた時点でその人の歯並びは、ある程度決まっているということになりますが、歯の形が普通の人より大きいといった歯自体の問題に関しては、遺伝的な関係はありますが、きれいな歯並びや正しい噛み合わせという点に関しては、遺伝よりも噛むという環境があるかどうかが大きな要因になっています。
その証拠に、粗食で固い物を食べていた昔の人や、北朝鮮の人に悪い歯並びの人が少ないことでもよくわかると思います。
Ans.矯正治療法の中には、床矯正という入れ歯のような物を装着して歯並びを治す方法があります。
この治療法は主に子供の時に用いられ、治療費が安いこと、多くの歯医者が簡単に治療に取り入れられることなどから、かなり普及しています。
とにかく安いということが、患者さんにとってはとてもありがたいらしく、ひどい噛み合わせになる前に子供の時に予防的に用いられることが多々あります。
人間は安い、簡単、痛くないといった便利な方法があれば、なるべくそちらの方を好まれるのは当然のことであり、床矯正の適した患者さんには(特に子供)床矯正のメリット、デメリットをお話して治療していくべきでしょう。
とくに早期の子供の場合では、奥歯を側方拡大して正しい噛み合わせを作るだけで、前歯などの多くの問題点も同時に解決されることも多々あるのです。
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