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矯正歯科医院の選び方

矯正医院の選び方

☆失敗しない矯正医院の見分け方

「どういう基準で矯正する医院を選べばいいのですか?」

遠方に住む患者様や私の親せきからもよくこの質問を受けます。

矯正治療は一般的に一生に一度しか治療されないでしょう。
一度しかしないからこそ、クリニック選びには慎重になって当然だと思います。
実際、治療する医院を安易に決め、転院のご相談に当医院に来られる方が多いです。

その中には、治療後数年で、もとのような歯並びに戻っている人や、頭痛や肩こりなどの不快症状がひどくなったと言う人が少なくありません。

当クリニックに寄せられた同様の質問はこちらから

そういう人の多くは、歯科医師や矯正治療に対して不信感を持っており、以前の矯正治療に対して、不平、不満、後悔の言葉ばかりが出てきます。

虫歯の治療なら転院は簡単です。
しかし、矯正治療での転院は費用なり、治療方針なり、治療期間などいろいろと問題が生じてきますので、治療する前に十分判断してほしい点をいくつかアドバイスさせていただきます。
100パーセント確実に、希望通りの歯科医院を選ぶ基準というものは存在しませんが、いくつかの判断材料になると思われる項目をあげてみたいと思います

1.矯正治療を受けた人の感想を聞く(患者様の声を調べる)

実際に長い間矯正治療を受けた人からは、治療中の医院の対応、治療への満足度、治療後に体調にどんな変化があったか、アフターケアは十分だったかなど、いろいろ参考になることを教えてもらえると思います。

今では、どのホームページにも「患者様の声」というものがありますので、治療された方の感想を参考にされることをお勧めします。
逆にホームページに「患者様の声」がないような医院は、患者様の感想をいただけないようなレベルの低い治療やサービスをしているのだと思われても仕方がない時代になってきているのです。

今までは、矯正治療というのはベールに包めまれていて、治療経験者の声を聞くことが難しかったのですが、今では、ホームページでも簡単に経験者の声を聞けるようになってきたのです。
矯正治療は虫歯の治療のように2度以上する治療ではないだけに、経験者のコメントをよく研究してください。

2.院長の人間性を観察する

その先生は患者様のことをどのくらい大切に考えているのかを見抜いて下さい。
治療の説明は、患者様にわかりやすく工夫してくれているだろうか。一緒に悩んでくれそうか。お金儲けへの比重が強くないか。思いやりがありそうか・・・。
たった一度の受診や会話で人間を判断することは、不可能かもしれませんが、案外第一印象というものは人間の直感で当たることも多いと思います。

3.スタッフを観察する

「2」とも関連しますが、スタッフの人間性をみれば、院長のことが少しはわかると思います。
「子は親の鏡」といいますが、院長がいい加減な医院はスタッフも必ずいい加減になりますし、院長が患者様を大切に考えている医院はスタッフも患者様を大切に扱います。

院長は、患者様の前でネコをかぶっていいかっこうをしても、スタッフを見れば必ずボロがでますから、スタッフも十分観察して下さい。
矯正期間は決して短くありません。6ヶ月から12ヶ月の間(クリニックによっては2年~3年)通い続けなければなりません。
その間、不快な対応をされながら通い続けるのは間違いなく苦痛でしょう。
嫌な対応をされれば、治療レベルまで不満に感じてしまいます。

 社員教育というのは簡単ではありません。時間とお金とトップの情熱が必要です。
トップが本気で「いいクリニックにしたい。患者様に最高のサービスをしたい」という情熱がなければ、挫折してしまいます。
トップが諦めれば、クリニックが良くなることは永遠にないのです。

「リーダーが優れた人間かどうかは社員を見れば分かる」(マックス・ドゥプリー)

4.矯正治療と顎関節症の症状についてよく説明してくれる

矯正治療と顎関節症の問題に関しては、ある意味でアンタッチャブル(触れてはいけない)な関係の感が長年ありました。
噛み合わせの考え方が二転三転していて、一定の考え方がないので、歯科医院によって説明が違ってくる場合も多いと思います。

いくつかの医院でこのテーマの質問をして、自分が納得できるところで治療するのがいいと思います。
相談する歯科医院に「矯正治療と体調改善は関係しています?」という質問をして見られると、その医院の噛み合せに対する考え方が分かります。 

「矯正治療と体調改善は関係ない」というスタンスのところでは、矯正治療は噛みあわせの改善のためにするのではなく、美容のためにすると考えていることになります。
患者様は素人なので、専門知識はありませんが、それでもいくつか説明を聞けば、どの考え方が正しく思えるかがわかってくると思います。
見た目よりも、体との関係、噛み合わせの説明をよくしてくれる医院ほど噛み合わせに重点を置いて治療している所だと思います。

5.いろいろなことを十分説明してくれる

一昔前は、「医者は専門家なのだから、全てまかせておけばいいんだ!」というような態度が、医者の姿のように思われていました。
しかし、今はインフォームド・コンセントといって、患者様の同意のもとで治療を行うべきであり、何事も患者様に知らせてから治療を行うように変わってきています。

患者様からすると、難しすぎて何を言われているのかわからないこともあるのかも知れませんが、わかるまで質問するべきだと思います。
その時に先生が嫌な顔をするようでしたら、治療が始まって何か質問するともっと嫌な顔をされると思って間違いないでしょう。

わかりにくい説明しかしない先生は、先生の方もよくわかっていない場合があります。患者様の方が理解力がない卑屈に思うことはありません。
一人の患者様が疑問に思っていることは、他の人も疑問に思っています。
恥ずかしがらずに十分質問して納得して下さい。

6.矯正治療のメリット、デメリットの両面を説明してくれる

矯正治療を受けるかどうかを決めるのは患者様なのですから、歯科医院のほうで患者様に矯正治療を受けるように誘導しているのは、医療従事者としては賛成しかねます。
まるで宗教や英会話などへの執ような勧誘まがいの説明をして、矯正治療を受けさせようとしているという話を患者様から聞くたびに驚いてしまいます。

必要以上に、矯正治療をしないことへの恐怖心をあおられたりして、治療を受けさせられそうになったら、一度冷静になるためにその場を去って考え直してみて下さい。
今の説明は、患者様のことを心配してした説明なのか、歯科医が治療して欲しいからした説明なのかを見極めて下さい。

あくまで客観的な立場で説明してくれる医院がお勧めです。
そういう意味から言えば、メリットよりもデメリットをきちんと言ってくれる院長程、信用できる医院だと言えるでしょう。

7.長期的に歯を管理してくれる

従来の矯正治療のように、矯正治療が終了したら全て終わりと言うのではなく、その後長期に渡って虫歯や歯周病のチェックや治療などトータルで歯を管理してくれることが理想でしょう。

8.経営的に安定している

最近では、過当競争による歯科医院の倒産が注目され始めています。
矯正治療途中の歯科医院の倒産による患者様への治療費の返金等のトラブルが新聞に掲載されました。
今後は矯正歯科医院を選択する際にも、経営的に安定していることも大切になってきます。

矯正を始めたけど、治療が終るまでに倒産してしまったでは詐欺のようなものですからね。
経営的に大変なところは、院長の気持ちに余裕がないので患者様に治療を強要しようとする傾向があります。

矯正歯科医院の選び方目次

Q.矯正専門医院と一般の治療も行っている歯科医院ではどちらがいいのですか?

Ans.一般的に言いまして、矯正専門医院の方が、矯正装置、器具などの情報やテクニックにおいて優れている場合が多いです。

しかし、矯正治療というものが、長年、見た目の美しさのみを追求してきたために、正しい噛み合わせについての理論の習得が不十分な先生も多いのです。

一般の治療もする歯科医院(一般の医院と呼ぶことにします)でも、噛み合わせの考えが不十分な人は多くいます。

矯正の専門医の先生の中にも、一般医の先生の中にも、噛み合わせ治療の素晴らしい先生はいます。ですから、噛み合わせの知識が同じだとすれば専門医の先生の方がいいと思います。

結論としましては、矯正の技術も大切ですが、それ以上に、正しい噛み合わせ理論を持っているということが一番大切になってくるのです。

では、正しい噛み合わせ理論があるかないかをどうやって判断するかということになるのですが、それは、治療を受けた方の感想を聞くのが一番確実です。けれど、そういう人がいない場合は、何件か治療相談にまわって、納得のいく説明をしてくれる所を捜すべきです。

以前は矯正治療というものは、専門的に勉強した先生のみが行なえる特殊な技術のように思われてきました。

 ところが、現在では、一般の医院でも矯正治療を行なっているところが急速に増えてきました。

美容的なことだけが注目されていた昔と違って、顎関節症の治療、噛み合わせ治療の一手段として、矯正治療なしでは考えられない現在では、どの歯科医院でも矯正治療を避けて通れない時代が来ているのです。

一概にどちらがいいとは言えないので、一般論として、専門医と一般医のメリットとデメリットをあげていきたいと思います。

まず、専門医の先生は大学などで矯正のみについて勉強していたのですから、矯正器具、材料、ワイヤーの曲げ方などのハード面に関しては、一般医よりも知識が多いです。

一方、矯正のみを勉強していたので、普通の治療は行なえず、他の治療は、矯正治療後に一般医の先生に依頼しなくてはいけません。

仮に矯正治療までが正しく治療できたと仮定しても、その後に被せたりする治療が必要な場合、その治療を行なう先生が矯正治療を行なった先生と同じ噛み合わせの考えを持っていない場合、今までの矯正治療が台無しになってしまうこともあります。

逆に一般医の先生で、噛み合わせの知識は十分あるのに矯正の技術がないために、他の矯正専門医を紹介せざるを得ない場合、自分の意図する噛み合わせの治療とは違う噛み合わせを作られると、今後、患者様に矯正治療を勧められなくなったり、矯正治療はしない方がいいですよと言わざるを得なくなります。

一般医の先生の中には、矯正治療に否定的な意見の先生がいます。そういう先生は、すごく噛み合わせを勉強していて、従来の矯正治療に多くの疑問を抱いている先生と、全然噛み合わせの知識のない先生の両極端にわかれます。

一般医の先生に矯正治療してもらえるメリットは、治療の開始から終了まで、全ての責任がその先生にあるのですから、何か不都合があった時はその先生に責任をとってもらえるというということです。

噛み合わせの知識に関しては、矯正専門医でも一般医でも、勉強している人と勉強していない人の格差は大きいので、どちらの方が確実だということは言えません。

一番怖いのは、噛み合わせの知識の少ない一般医が、見よう見まねで矯正治療を行なうことだと思います。

アメリカのように各治療ごとに専門医を持つことと、日本のように包括的に全ての治療を行なうことは、双方ともに、メリットとデメリットがあるので、長年議論され続けています。

矯正専門医、一般医に関係なく、“噛み合わせの知識”“矯正治療の知識と技術”“人間性”の三点の合計点が高い人ほど、いい先生だと思います。

Q.矯正治療の途中で転院はできないのですか?

Ans.転院は不可能ではありませんが、矯正治療は医院によって、治療方法、扱う装置、料金設定などいろいろな面で違いがあるので、なるべく同じ歯科医院で治療を終えることをお勧めします。

特に料金的には、転院に伴い余分な治療代がかかってしまう場合がほとんどです。

そうはいっても最低でも数ヵ月、長ければ数年のおつきあいになるのですから、途中で人間関係がおかしくなったり、治療方法に不信感を持った場合などは、転院したくなる気持ちも分かります。

治療代を含めていろいろな問題が生じても、それでも構わないと思えば転院も仕方のないことなのかもしれません。

なるべくそうならないように治療前に十分話し合い、料金、治療方法、先生の人柄、医院の雰囲気など、いろいろなことを考慮して、数件は相談に行ってから決定した方がいいと思います。

同じ質問をしても医院によって答えが違ったりしますので、自分でよく考え、どちらの先生の考えが自分に合っているかなどを判断して慎重に決断して下さい。

Q.専門知識のない患者様としては、自分に合った治療方法をどうやって選んでいけばいいのですか?

Ans.まず、自分で基本的な治療の知識ぐらいは勉強して、何件か治療相談に行って、同じ質問をしてみるのがいいと思います。

それで一番納得の行く歯科医院で治療を受けるのがいいと思います。医療においても、最低限は患者様にも勉強してもらって、自己責任で歯科医院を選択する時代になってきていると思います。

Q.矯正治療を行う一般の歯科医院も増えているのですか?

Ans.矯正治療と言うものは、一昔前までは、大学卒業後、矯正技術のみを数年学んだ人間だけが行える特殊な技術だと考えられていて、一般の歯科医師は一切、手を付けてはいけないというように思われていました。

従って、虫歯などで治療をしている患者様やその家族が矯正治療を希望した場合は、近所や付き合いのある矯正歯科医院を紹介されていました。

ところが、不正な噛み合わせの患者様が増えてきて、削ってかぶせる治療による方法だけでは限界もあり、矯正の技術無しには、噛み合わせの治療を行っていくことが不可能な患者様も増えてきて、一般の先生も矯正を手がけるようになってきたのです。現実に矯正治療を行う一般医の先生が増えてきて、矯正専門医という領域が一般いによってあらされ始め、今ではその境界線があやふやになってきています。

地方では、未だに矯正専門医しか矯正治療を行わないところも多く見られますが、都心部に行くほど一般にも矯正治療を行っています。