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噛み合わせ治療の難しさ

長年噛み合わせ治療をしてきて、噛み合わせ治療において、技術的には絶対的な自信を持てるようになってきた。私が考える正しい噛み合わせは、ほぼ間違いないのではないかと自負している。

しかし治療に来られる人の改善率は100%ではない。80~90%の改善率はあるが、10%くらいの人はあまり変化が見えないと言われる人もいるのだ。同じような噛み合わせのズレの人なのに、同じような治療をしても、治療結果に差が出ることがあるのだ。

これは医学という科学的な目で考えるとどうしても納得がいかなかった。長い間この答えを捜し求めていたが、解決の糸口に精神面、メンタル面の要因が関係しているのではないかと思うようになってきた。

 治らないという人達をいくつかのタイプに分けられることに気付いた。まず来院した時からこちらに敵対心、不信感など攻撃的な態度で接してくるタイプの人が一番多い。

「私は病気なのだ、医者なら治せ」と言わんばかりの態度を取ってくるのだ。このタイプの人は、長年噛み合わせ治療で歯科医院を転々としていて、時間も、費用も無駄に使ってきており、歯医者に対して多くの不信感を持っており、自分でもいろんな本を読んで、多くの知識を得ている為に、人の話にも素直に耳を傾けないで、自分に都合のいい話の部分だけを勝手に解釈しようとします。

話をしているだけで、こちらもとても疲れてしまい、とても信頼関係などは作れません。
自分に都合のいい話でないとまた次の歯科医院を捜し続け、結局、間違った知識だけが増え続け、一生歯医者を捜し続けるのではないかとさえ思えます。

次に依存心のとても強い人はなかなか治りません。人間の体調というのは自分の経験でしか比較できないですから、他人はみんな毎日快調に生活していると思えば、自分のちょっとした疲れとかもこれは噛み合わせの異常からくるものだと思い込んでしまうと、正常なものまで異常になってしまいます。

歯医者は病気を治す補助をするだけで、最後は自分の中で絶対治すぞ、負けないゾという気持ちが必要なのは、どの病気にもあてはまることのように思います。

最後に治療期間が長い患者様でノイローゼ気味の人の治療はとても難しいです。長年、毎日毎日噛み合わせのズレばかり考えている人は、その期間が長い人ほど、精神的なケアも必要になってきます。

これは全ての原因を噛み合わせのズレと結びつけ、風邪をひいたり、少しの疲れまで噛み合わせを原因と考え、正しい噛み合わせの人は毎日毎日が完璧なのだと信じている人は、正しい噛み合わせを作っても、精神的に強くなって、噛み合わせのことを忘れる努力をしないといけません。