■噛み合わせ治療での患者の精神面

 人は弱いもので、何かに依存して生きていきたがる。子供は親に頼ったり、学校の先生に頼ったり、大人でも宗教に頼ったり占いに頼ったり、何かに頼って生きたいのだ。何か失敗したり、うまくいかないことがあれば人のせいにしたくなります。

 噛み合わせの治療も、本当に噛み合わせのズレが原因で七転八倒している人や日常生活まで支障のある人もいらっしゃいますし、がまんしてがんばって生きている人もいます。ほとんどの患者さんは治療後に体調の改善を喜ばれ、とても感謝してくれます。私は噛み合わせを治すことはできますが、神様ではないので、すべての患者さんの症状を100%治すことは出来ません。

 人間ならば誰でも日によって疲れる日もあれば、快調の日もあります。

 快調の日が普通で、疲れる日が異常だと思い込んでいる人は、その原因を噛み合わせに結びつけようとします。噛み合わせ治療前には、毎日頭痛が合ったのが治療後に数月に一度頭痛があったとしても、また噛み合わせが悪くなったと考える人は、常にベストでないと噛み合わせを原因にして逃げ込もうと考えます。これでは治るものまで治らなくなります。

 人間はもっともっとと欲求があるので、10の痛みが5や3に減っても減った痛みに感謝せずに、残った痛みに頭はいきます。


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