Ans.私が学生の頃、歯並びが悪くなるのは、遺伝的要因が大きいというふうに習いました。
今でも、矯正専門医の多くは遺伝から歯並びが悪くなってくると考えている人が多いです。
しかし私は臨床経験を通じて、遺伝的要因以上に、噛まないという環境から後天的に歯並びが悪くなる場合も多いと考えています。
歯というものは、生えるスペースがきちんとあればきれいに並ぶものですし、十分によく噛む環境で生活していれば噛み合わせ的にも正しい咬合が作られていきます。
遺伝的要因が大きいとすれば、生まれた時点でその人の歯並びは、ある程度決まっているということになりますが、歯の形が普通の人より大きいといった歯自体の問題に関しては、遺伝的な関係はありますが、きれいな歯並びや正しい噛み合わせという点に関しては、遺伝よりも噛むという環境があるかどうかが大きな要因になっています。
その証拠に、粗食で固い物を食べていた昔の人や、北朝鮮の人に悪い歯並びの人が少ないことでもよくわかると思います。

