矯正の治療期間は一般的に2〜3年ぐらいというクリニックが多い。患者さんによっては5年近くかかったという人も耳にします。当クリニックではだいたい1年ぐらいで治療が終了しますが、それでもたまに1年半から2年ぐらいかかってしまう人もまれに居ます。この治療期間に差が出る原因はどこにあるのでしょうか。
1.歯を抜くかどうか
当クリニックの矯正治療が1年前後であるということに多くの患者さんが驚かれますが、その理由の一つに、小臼歯など大切な歯を抜かないということがあります。
小臼歯などを抜いて矯正治療を行っていく場合、その前後の歯を動かす際に歯が倒れないように注意しながら動かさないといけないので矯正力のかけ方が難しくなってくるのです。しかし当クリニックのように歯を抜かずに治療していく場合には、歯が傾くことは心配しなくていいので、治療期間を大幅に短縮できるのです。
2.噛み合わせの知識がしっかりしているかどうか
矯正治療というのは、全ての歯を動かして、噛み合わせを大きく変えていく治療なので、審美的にも、機能的にも患者さんに満足してもらうのは、容易なことではありません。特に機能的に、治療前よりも治療後に不定愁訴が消え、体調が楽になったと実感してもらうには、かなり噛み合わせに精通していなくてはなりません。逆に患者さんから治療前よりも体調が悪くなったとか、噛めないとか言われた時に、噛み合わせの知識が乏しいドクターは右往左往して、出口の見えないまま試行錯誤で、時間だけが過ぎていくということになっていきます。
また、噛み合わせがしっかりしていれば将来的な後戻りも少なくなるので、噛み合わせの知識がしっかりしていないと、治療を終了することに必要以上に臆病になってしまい、治療期間を延ばしてしまうことになるのです。(逆に見た目だけきれいになって噛み合わせが悪いことに気づかずに治療を終了してしまう人も中にはいます。)
矯正治療の終了は虫歯の治療と違って、これで終わりという時期は治療する先生の考えかた次第早くも遅くもなるのです。
噛み合わせが不十分なまま早く終了する先生もいれば、もう終了してもいい状態なのに慎重になって治療を続けている先生もいます。
それらはひとえに噛み合わせの知識にどれだけ自信があるかどうかのちがいによります。
3.症例数を多くこなしている
同じ治療方法で、同じ知識だと仮定すれば、症例数を多くこなしている人程治療のゴールにはやくたどり着くことができます。(逆に経験が乏しくて、患者さんの言われるままに、早く治療を終了してしまうひともいますが・・・)
ゴールに直線で進んでいけば、最短距離をとれますが、治療ではなかなか最短距離で進むことは難しく、思わぬ方向に歯が動いたり、なかなか歯が動かないこともあり、治療期間を断定することがむずかしいのです。
4.患者さんの協力がえられるかどうか
虫歯の治療は100%歯医者が行いますが、矯正治療は患者さんの協力がなくして行うことはできません。水平的な動きはワイヤーのみで動かすことが出来ますが、垂直的な動きは、ゴムをつけて引っ張り合わないといけないので、患者さんにゴムをつけてもらわないといけないので、患者さんが、自宅や学校、職場などでゴムをつけなければ、いつまでたっても治療は終了しないことになってしまいます。ですから患者さんの協力度によって治療期間が大きく違ってくるのです。

