■Q.矯正器具の名前と使い方を説明して下さい

 Ans.ワイヤー(主線)・・・ワイヤーには、初期頃(○日〜三ヶ月目)に装着する物で、形状記憶合金のものを含め、切断するとその形が丸いラウンドワイヤーと、後半期に使用し、矯正治療のメインになる切断面が長方形のレクタングルワイヤーがあります。ラウンドワイヤーの働きとしては、前後、左右へ平面的に歯を動かす働きをします。このワイヤーだけで、ぱっと見の歯並びは結構きれいになるものなのです。

 レクタングルワイヤーでは、三次元的に、上下も含めて立体的に歯を動かしていきます。平面的に見た目がきれいになっても、上下の噛み合わせが一致していなかったり、顎のまわりの筋肉の運動と合っていなければ、歯はただの飾り物になってしまうので、このレクタングルワイヤーが矯正治療の主役なのです。

 ブラケット・・・なぜかわかりませんが、患者さんはこの装置のことをブリッジと間違えて呼ぶ人が多いです。

 ブラケットの真ん中には、ワイヤーより少しだけ大きいスペースの溝があります。ここにワイヤーを入れて歯を動かしていくのです。

 ブラケットの溝がワイヤーより少しだけ大きいのは、多少の遊びがないと歯が思ったより極端に動きすぎてしまったり、それに伴って多くの痛みを発する原因になったりして、治療にいろいろ問題が出てくるためです。

 ブラケットの種類には、金属の物、セラミック製の物、レジン製の物などがあります。外見の問題を除けば、金属製のブラケットが、強度、接着力、ワイヤーとの摩擦関係など、全てにおいて優れています。

 バンドのブラケット・・・矯正治療を始める前に金属やセラミックの被せ歯が入っている歯や、一番奥の歯で、ブラケットが外れたら困る箇所にバンドのブラケットを装着します。

 バンドの場合、まず外れることがないので、以前は全ての歯にバンドのブラケットをつけて治療をしていた時代がありましたが、歯に使う接着剤の飛躍的な進歩によって、今はなるべくバンドのブラケットを使うことは避けられ、限られた歯にだけ使用し、極力普通のブラケットを使って矯正治療をするようになっています。


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