Ans.一口に歯並びが悪いといっても、外見上悪いタイプと、一見きれいに見えるのに、噛み合せ的に悪いタイプがありますが、ここでは、外見的で判断できるタイプを列挙していきましょう。
1.出っ歯(上顎前突)
明石家さんまや久本雅美さんなどがこのタイプで、上の前歯が下の前歯より大きく前に出ている歯並びのことです。
2.受け口(下顎前突)
巨人の松井選手、アントニオ猪木さん、ヤクルトの石井選手などがこのタイプで、下の前歯が上の前歯より前に出ている歯並びです。顎がしゃくれているように見える人はこのタイプです。このタイプの人のしゃべり方は独特で、あまり口を開けずにしゃべるので、私には声を聞いただけで受け口だとわかってしまいます。
3.乱ぐい歯(叢生)
歯がデコボコしていて、八重歯などになったりしている歯並びで、矯正治療を受けに来院されるタイプでは最も多いのがこのタイプの患者さんです。
4.オープンバイト(開咬)
奥歯で噛んでも前歯が閉じないで、隙間のある噛み合わせのことです。このタイプの人は、発音時に息がもれるため、「サ行」などに発音障害が生じます。
5.顎偏位
下額が左右にズレることにより、上下の歯の中心がズレて合わなくてなってきます。これは、下額が左右のズレた位置で奥歯が噛み合っているために生じます。このタイプの人は、片方でしか噛めないとか、片方だけ頭痛や肩こりが激しいということがよく生じます。
6.ディープバイト(低位咬合)
奥歯で噛んだ時に、下の前歯が上の前歯によって半分近く隠れてしまうような噛み合わせのことです。下の歯が完全に隠れている人もいて、下の歯の隠れ方が多い人ほど問題があります。
これらの分類は、読者に分かりやすくするために便宜的に分けていますが、実際にはこれらのいくつかが重複していたりすることが多く、また、外見上はほとんど問題ないのに、よく調べてみると、噛み合わせに問題があることもよくあるのです。
そのため、ある歯科医院では「きれいな歯並びですね」と言われたのに、他の歯科医院では「噛み合わせに問題がありますね」と言われることが生じるのです。
外見上でのみ判断してしまう歯科医院も多く、機能的な面での診断を下せる訓練を受けていないので、正しい噛み合わせと見た目の歯並びを混同してしまう結果を招いてしますのだと思います。

