■Q.矯正治療中に歯の手入れで注意することはありますか?

Ans.せっかく歯並びはきれいになったのに、矯正治療が終了したら虫歯だらけになってしまったのでは、何のために矯正治療をしたのか分からなくなってしまいます。

 大人の場合、歯の成長は完成されていますので、エナメル質が十分残っている人は、虫歯の心配はほとんどありません。が、子供の場合は歯がまだ成長途中で柔らかいため、虫歯には十分に気をつけないといけません。

 人間の体は、口の中に異物があると唾液が多く出るようにできていますので、矯正期間中は、治療の器具が口に入っているので、唾液が増え、口の中が酸性になりにくいというメリットはありますが、気をつけて歯を磨かなければならないことに変わりはありません。

 注意して欲しい項目をいくつかあげてみましょう。

1.普段より小さい歯ブラシを使う

 どうしても矯正装置が邪魔をして、完全に汚れを取り除くことは難しいので、小さい歯ブラシを使うことによってより隅々まできれいにするようにしてもらいます。

2.歯間ブラシを使う

 デンタルフロスを使っている人の方が多いと思いますが、矯正治療中は歯が動いているために、歯と歯の間にすき間ができているので、デンタルフロスよりも歯間ブラシの方が使いやすいと思います。普段は頬の側から使用するものですが、矯正装置で入れにくい箇所は、歯の内側からでも入りますので、入れやすいほうから使用してください。

3.フッ素ジェルか、クロルヘキシジンを使う

 どんなに気をつけて磨いても、矯正装置やワイヤーなどが邪魔をして、完全に汚れを取り除くことは無理なので、虫歯になりやすい人にはフッ素ジェルを使ってもらい、歯肉炎や歯周炎になりやすい人には、クロルヘキシジンを使ってもらうと効果的です。

 普段、矯正装置がついていない人に対しては、あくまで、歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスといった物理的に汚れを取り除く手段に重点をおいて指導しています。

 しかし矯正治療中の患者さんには、補助的な手段として、フッ素ジェルやクロルヘキシジンを使っていただくことによって、歯ブラシなどで取り除けなかった細菌を減らす努力をしてもらっています。


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